チェコを代表する作曲家、ドヴォルジャークの交響曲の番号について。
ドヴォルジャーク作曲の交響曲第9番「新世界より」です。 ドヴォルジャークの「新世界より」が第5番だったという時代がありました。それは出版順に交響曲の番号がつけられていたというのに起因があります。
ドヴォルジャークの交響曲の楽譜が最初に出版されたのは1882年にSimrock社からニ長調(現第6番)B112が第1番として出版されました。そして評判もよく売れたため順次、ニ短調(現第7番)B141が第2番として、ト長調(現第5番)B54を第3番として出版されました(この現第5番は10年以上前に完成したもので、出版された際は、様々な事情?思惑?によって作品番号が、当時の第2番ニ短調op.70より大きなop.76というようにつけられました、、、作曲者自身はop.24と記していたのですが。。。)Novello社よりト長調(現第8番)B163の交響曲が第4番として出版。ホ短調(現第9番)B178の「新世界より」が第5番としてSimrock社から出版されたことから、旧番号がついていて「新世界より」が第5番とされていました。 その後(1950年頃〜)、チェコでドヴォルジャークの全集が編纂されることになり国営出版社であったSupraphonから出版されました。この時、未出版であったものをいれて、Burghauserのドヴォルジャークの研究家でもあり「B」という作品番号をつけた人の作曲年代順のカタログにより作曲年代順に第1番〜第9番までつけられた現在一般的な番号に改めました。
どれが正解というのはないのですが、いまでは「新世界より」の場合、第9番が一般的に使われます。
ちなみこの新世界おすすめのCDはやはり、クーベリック指揮チェコフィルのものではないでしょうか。チェコフィルの独特な響きと、クーベリック、この組み合わせに勝るものはなかなかありません。チェコフィルは昨年から日本でも都響のプリンシパルコンダクターとして活躍のインバルが首席指揮者を務めています。
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