June 04, 2006
桐野夏生著 柔らかな頬
桐野夏生の「柔らかな頬」を読みました。著者曰く、「自分の作品の中で一番好きな本だ」と。最近、「ダークサイド」も文庫化されそれも読みたいと思っていたのですが、先にこの本を読みました。ちなみに、この「柔らかな頬」は、平成11年に直木賞を受賞した作品です。親、執念、輪廻、運命、宿命などといった言葉を並べて見ると何かピタリとくるものがあるかも知れません。ミステリー系小説ですが、人生の何かも感じる事ができる小説で面白かったです。舞台は、東京と北海道、この組み合わせ、何かそそられませんか???
本の内容は、
カスミは、18歳の時に故郷北海道を捨てて家出し、東京で1人生活を始める。そして、仕事先で出会う森脇と結婚をし2児をもうける。しかし、自由の持ち主、いや獣的、動物的な完成の持ち主のカスミは、その生活では満足できず、夫の仕事の取引先でもあり、友人でもある石山と、逢瀬を重ねる。石山とカスミは互いの家族を捨ててもいいというところまで考え、石山はカスミとの逢瀬の為に、北海道に別荘を買った。
そして、その石山家、森脇家はそろってその別荘に出かける。そんな中、カスミの長女有香が失踪を遂げる。死体も見つからず、事件は迷宮入りと考えられる中、カスミは1人、娘を探しつづける。
そんな中、北海道警の敏腕刑事だったが、ガンのため余命幾許の内海と出会い、カスミは2人で事件の真相に迫ろうとするのだった。
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