November 24, 2005
スポーツ・マネージメント
千葉ロッテマリーンズが優勝(今シーズン6部門制覇)をしたあとの発売された特集記事がくまれた雑誌などはすべて買い込んでいるのですが、なかなか時間がなくて読めなかったのですが、昨夜少しだけ時間が出来たので読んでいました。川崎時代からの生え抜きの初芝の記事を読んで涙したのですが、今回はスポーツ・マネージメント、スポーツ・ビジネスで気になった話題があったのでそのことについて書きます。長いですが、アート・マネージメントはスポーツ・マネージメントの後追いだということもありますので。
載っていて気になった記事は、SPORTS Yeah!(スポーツ・ヤァ!)という雑誌の130号の角川書店・産経新聞・産経スポーツのものです。玉木正之のスポーツ分か発信所スペシャルという特集記事。
ロッテは近年、フロント強化を計っている。当時ダイエーホークスの球団代表であった瀬戸山隆三代表(昨年、古田選手会長に握手を拒否された人物といえば何となく想像がつくのかもしれない)をロッテにむかえ、IT関連企業社長であった荒木重雄氏を広報部長でヘッドハンティングし、また、海外からもラリー・ロッカ氏をむかえるなど、フロント強化を着実に進めている。もともと、重光明夫オーナー代行が積極的にプロ野球に参画しはじめたのがきっかけだ。この記事にもこんなことが書いてある。
93年のJリーグ誕生の頃。その爆発的な人気におされたプロ野球が「史上最大の危機」と騒がれたときのことだった。
重光オーナー代行は、ドラづと制度や、FA制度の改革、そしてプレイオフ制度の導入といった改革案を分厚い文章にまとめ、コミッショナーやオーナー会議の席に提出した。が、その「危機」は、長嶋茂雄氏のジャイアンツ復帰という一事によって忘れ去られ、分厚い文章はコミッショナー事務局の棚の奥で埃をかぶった。
その後、川崎から千葉へ本拠地を移し、広岡達朗氏をGM(ゼネラルマネージャー)に迎えたものの、バレンタイン監督との確執や、伊良部の大リーグ移籍等々、勝敗や選手の活躍よりも「内紛」が話題となり、チームは低迷し続けた。
「そう。いろいろありましたね。でも、そんな中で一つの結論を得ました。それはフロント・オフィスの強化です。日本一のフロントをつくって現場のすべてを彼らに任せる。そしてわたしは現場に口を出さない。それがわたしのやるべき仕事だと」
この代表である千葉ロッテ、ロッテグループを率いる重光オーナー代行の姿勢がロッテの躍進を支えたといっても過言ではない。
そして、マリンスタジアムのボールパーク化。全試合に斬新なファンサービスや、イベントを企画。マリンスタジアムの周りには屋台が立ち並び、ロックコンサートが催された。そして、企画では全席自由席でビール半額のイベント等、様々な企画が催された。いままで、千葉市を中心とした第三セクターや、千葉県、千葉市が球場運営を行っていたため制約が激しかったものも、そこを色々な交渉で切り抜けた。
そして、来年からは劇場芸術でも話題の「指定管理者制度(機会があったら詳しく書きたいとは思いますが)」の導入により、「官」がつくった施設を「民」が運営するという制度ができ、ますます、ボールパーク化に向かっていこうとしている。いままで、千葉市の第三セクターが運営をしていた球場が、千葉ロッテマリーンズ球団と株式会社マリンスタジアムが合同で運営に当たるのだ。球団の赤字も減り、イベントプロジェクトの幅も広がる。(もちろん、ディスバンテージもある。これは、本当に我々アートの世界でもこういういい例(まだ結果は出ていないけれども)を元にどんどん活用されていって欲しいと思う。アートの世界ではまだ効果活用が出てきそうなところがあまりないのではなかろうか?)
先述の荒木広報部長はこう豪語する。
「ライバルはディズニーランドだ」と、そして「たとえチームが勝てないときでも、ファンに喜んでもらえるボールパーク」を目指すと。すなわち、野球の純粋なファン・千葉ロッテの純粋なファン以外もそのボールパークに集い楽しめるようにと。地域密着ボールパーク構想、エンターテイメント感覚。
そして、この記事はこう書いて幕を閉じる。
プロ野球を取り巻く国際環境も大きく変化するに違いなく、誰にも予想ができない「未来」ではある。
が、確実にいえることがひとつある。
それは「ファンの声を聞き、それを実践する有能なフロント」の存在する球団が「勝ち残る」ということだ。
日本シリーズの「短期決戦」やペナントレースの「長期戦」だけでなく、ボールパーク整備や、そこを本拠地とする地域に密着したチーム作りといった10年〜数十年単位の「超長期戦」を視野にいれている球団が、シリーズやペナントを制覇する確率も高め、多くのファンやサポーターとともに日本のプロ野球界の未来をもリードするように違いない。
〜中略〜
−日本のプロ野球も、フロントの強いチームが勝つようになりましたね。
そういうと、重光オーナー代行は満面に笑みを浮かべた。
「そのとおりですね。そういわれることが、いちばん嬉しいです。でも、まだまだ、これからですから」
「長い闘い」はまだまだ続く。が、「長い闘い」を意識しているチームには、未来へ向けての「夢」がある。「夢」を実現しようとしているチームに、ファンは魅せられるのだ。
まさしくそうだと思う。この弱小といわれ続けた千葉ロッテマリーンズという球団に魅せられたのは、もしや、そういうところがあるのかもしれないと思う。
そして、アートもこういうところというものが重要だと思う。
われわれ、アーチストも見習うところは多々にある。
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