November 16, 2005
アート・マネージメント
前にも少しだけ書きましたが、アートマネージメントについて最近いろいろと考えることがあります。昔から、この分野には興味があったのですが、なかなか一歩をふみだせなかったのですが、藝大の講義で衛紀生先生に出会い、すごく面白く刺激的だったので、これはと思い、「あ〜とま塾」に参加させていただいています。周りは、その道を目指す若い人達や、実際に現場にいる人ばかりなので、ある意味ついていくのがやっとみたいなところもあるのですが、毎回勉強になります。もちろん、自分自身は作曲を専門とする人間なので、自分なりの解釈、自分なりの実行をするのみですが、、、
期間を空けて書くことになってしまいますが、すこしずつこの分野について書きたいと思います。
アーツ・マーケティング
先日亡くなった、「マネジメントの父」経営学の第一人者であり、社会思想家でもあるP.F.ドラッカーは「販売(セリング=selling)とマーケティング=marketingは逆である。同じ意味でないことはもちろん、補う部分さえない。もちろん何らかの販売は必要である。だが、マーケティングの理想は、販売を不要にすることである。」と言っている。
正直、自分自身もこのマーケティングとセリングを混同していたに近い。大量生産、大量消費の時代、音楽も大量消費の時代、欲望操作、そして、欲望の解読、有効需要に変えるという手法のセリング、押し売り=pushのセリングがマーケティングと思っている人が多かったのではないかと思う。本来のマーケティングとは、複数の当事者同士が相互にかかわり合って、新しい価値を創り出し、共に目的を達成し、かつ相互の変化と再組織を推進していくプロセスをいう。簡単にいえば、双方向コミュニケーション、チラシをまくとか、テレビの一方的なCMではない。製作(ものを作る側、提供する側、売る側)がpullして買おうとする環境作りをするものではないかという考えだ。
1to1、この関係の構築が、一過性のものではないこの構築が「ブランド」を作っていく。そして、こういうかかわりというものがすごく重要なのだと思う。
作曲家、音楽家がこのなかで何ができるか。
まず、「いい曲を作っていれば売れる。」「いい音楽を演奏すれば売れる。」という考えを捨てなければならない。あくまでも、僕の主観ではあるが藝大生にはこういう考えの人がいささか多い。もちろん、自分の音楽の追求というのは必要不可欠だが、それを社会に外にも還元する。音楽を勉強する、そして愛する人として、自分の世界や、音楽家同志のみの社会(小山の大将にならない)に染まり、周りが見えなくならないようにしなくてはならない。作曲は、重要だけれども全体のわずかな一部である。演奏は、重要だけれども全体のわずかな一部である。他の事でも分野でも、いかに還元できるか。
自分を、様々な関係性の中で、一人間としてどう築いていくか、ブランド化していくか、ここにかかっているような気がする。
もっと危機感を持って、色々考え接していかないといけないと思う。
音楽はそれにしても閉鎖的であるから、本当に本気になって考え直さないといけないと思う。
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