大作曲家、グスタフ・マーラー(Gustav Mahler)。
ウィーンで活躍した作曲家で、指揮者です。
マーラー、イメージはオーケストラがでかい!大編成なイメージです。
でも、個人的にはあまり得意ではない作曲家で、よく問われるブルックナーとマーラーだったら間違いなくブルックナーを選択します。
とにかく、いろんなテーマや要素が盛り沢山でごちゃ混ぜにされているという曲のイメージがあり、あまり好きではないのです。そんなマーラー、演奏するには個々の旋律やモチーフのキャラクター作りとオーケストラの楽器のなり方の構成が重要になってくると思います。
余談ですが、マーラーのオーケストレーション(管弦楽法、オーケストラの楽器の使い方と響かせ方、鳴らし方)は秀逸なものです。自分もすごく勉強させてもらいました。
そんな難しく奥が深いマーラー、そんなマーラーを得意とするマーラー指揮者というのがいるものです。個人的にはバーンスタインやテンシュテット、インバルなんかが印象深くはあります。
バーンスタイン、やっぱり彼もマーラーと同じく作曲家でもあり指揮者でもありました。マーラーのごちゃ混ぜ、ごった煮のような音楽をちゃんと形式づけてかつ、音色感、豊かにキャラクターをつくって、一種の狂気も聴かせられるような音で好みです。確か、ニューヨークフィルとのリハーサルが映像化されているかと思うのですが、そのリハーサルもかなり熱が入っていて捉えられていてすごく印象に残っています。その中で、「マーラーは全力で演奏しないと駄目だし、そうじゃないとマーラーは伝わらないし分からない」というような話をしていてすごく記憶にあります。
そして、テンシュテットもCDをよく聴いた思い出がありますが、やはり日本でもおなじみのインバル。
仕事をしているので馴染みが深いのですが、彼も一時期バーンスタインに傾倒した事もあったりして、やはり繊細で緻密、かつ緊張感があるマーラーに接することができます。テンポは比較的速めな気がしますが、その分見通しがよく、すっきりした演奏な気がします。
インバルはマーラを同時代の作曲家と評しています。
それは、私たちの生そのもの(不安、自己矛盾、希望)、内なる闘いを表現していて、若者も含め多くの人がこれを自分の音楽と直感していると、マーラーの音楽に自分たちの生を直感するからだと言います。
そして、
マーラーの交響曲は、マーラーの人生と同じようにひとつの単位として考えられなければならない。
最初から最後までが一つのまとまり、ひとつの展開として大切。
よってマーラーの交響曲解釈は、交響曲の前にあったすべての交響曲と、その後に続くすべての交響曲を考慮に入れている。
自分は、「音楽の終わりは最初にあり、すべてに繋がる」という考え方はよくわかるのですが、マーラーにはなかなかそれが感じ取れない未熟者ですが、、、言いたい事は分かるような気がします。
今年と来年はマーラーイヤー、どのマーラーを聴きましょうか?!笑
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マーラー指揮者 http://t.co/Tj2khFZeVa