国会の定数削減について考える

衆議院解散になり選挙が行われる。その費用は700億円とも言われる。

このような大金を使って解散をする意味があるのかとも問われているが、もちろんその議論は重要なことながら、現状の日本では国会議員の数はそもそも適正なのであろうか?

国会議員は参議院で242人、衆議院で475人の計717人となる。州制度が発達しているので一概に比較するのもナンセンスではあるが、アメリカでは上院100人、下院435人の計535人である。国会議員の定数削減を実行すると公約にいれるというのだが、数名(衆議院は2013年に5名定数が減った)を削減するのでは意味がないのではないかと思う。国の借金がとてつもなく増え、この経済状況の中、都道府県、市区町村の議員もいる中このような人数が果たして必要なのかとかんがる。

都道府県議会、アメリカで最大の人口(3700万人)を誇るカルフォルニア州では、上院40人下院80人の計120人が州議会の定数である。都議会(1335万人)の定数は127人は、人口の割合は考えないとしてだいたい同じ数である。

話を国会議員に戻そう、国会議員の給与経費、年間給与が約1800万円(東日本大震災の震災復興で約200万円があてられることになり減額された。)他に、文書・交通費として月に100万円で年1200万円、公設秘書2人と政策秘書1人分の給与で約2000万円、年間で国会議員1人に対し5000万円の経費が表面上だけでもかかります。(実際は他にも、議員宿舎や政党助成金ほかの費用がかかっているはずです。)

プライマリーバランス(基本的財政収支)の0を目指すには、2014年度では18兆円という莫大な赤字ではあります。(ちなみに、これは国会議員1人あたり250億円強の借金をしたことになります。すごい額。。。)国会議員を200人減らし500人程度にするならば、表面上の経費だけで年間100億円の節約になります。今年の借金18兆円分の、約0.6%弱(180分の1)、1%には満たないけれども、これを大きく見るか?小さく見るか?

実際これくらいの削減ができると思う。アメリカに習い参議院は47都道府県から2名ずつの選出で計94名。衆議院を国民27万人弱に対し1人から、 30万人に対し1人程にして(これもアメリカの定数と同じくらいにする、人口比率は以前日本は高いが)423名、これでちょうど200名の削減になる。

小生、これくらいは国民に痛みを強いるならしてもらわないととは感じます。

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